弊社は、茨城県桜川市で、そばの生産と販売をしている「農業生産法人イワセアグリセンター」です。「桜川市」は、首都圏から約70㎞圏内で茨城県の中西部に位置し、北は栃木県(真岡市・益子町・茂木町)、東は笠間市・石岡市、西は筑西市、南はつくば市と隣接しています。北は高峯・富谷山、東の雨引山・加波山・足尾山から南の筑波山に連なる山々に囲まれた平野部のほぼ中央を桜川が南下し、市の南北軸を形成しています。その環境のもと、上野沼や大池、つくし湖など、多くの湖沼を有し、水資源の確保および親水空間として活用されています。また、この地域で採れる御影石を利用した石材業や、平野部の肥沃な土地を利用した農業など、地域資源を活用した地場の産業が息づいています。岩瀬地区は市の北端に位置し、町の中心を東西に国道50号が貫通し、北東南には山陵が起伏する盆地です。弊社のそば作りは、その肥沃な土地の平野部や傾斜を生かした畑で、麦の後作として栽培しています。また、近年は連作障害や雑草対策として、じゃがいも栽培をローテーションの間に挟み、品質の良いそば栽培に努めています。
【会社概要】社名 有限会社イワセアグリセンター設立年月日 平成13年2月代表者 代表取締役 菱沼 英昌所在地 茨城県桜川市富谷476【経営概況】 (2017年現在、作物別作付け面積) 水稲 48ha 麦 115ha そば 80ha 大豆 29ha主要設備 大型トラクター135馬力他 10台 汎用コンバイン140馬力他 7台 自脱型コンバイン 5台 遠赤外線乾燥機 12基 大型蟻巣石臼製粉機 7台 そば脱皮選別装置 一式【主要取引先】JA及び手打ちそば店200店舗【研究開発】1、水稲の不耕起乾田直播栽培及び麦・大豆・ソバの不耕起栽培2、農業IT化の積極導入・営農支援管理システム~農作業内容を現場でスマホ入力し一元管理・コメの食味&収量計測コンバイン~キメ細かな品質管理3、国、県の農研機構等との新規分野の実地研究~新技術による栽培方法の実践など
そばの収穫は、畑のそばの実がどのくらい黒く(黒褐色化)したかで、収穫の目安とします。(これを黒化率といいます。)従来の収穫適期は、黒化率80~90%程度でしたが、それより1週間程早い、黒化率70%程度で収穫します。その事により、収量は落ちますが、そばの抜き実及びそば粉の緑色が強く、香りや風味も優れ、常陸秋そばの特徴が際立ちます。そばの実は、収穫後真空アルミ包装で保管します。真空アルミ包装にすることで水分の減少や紫外線の劣化からそばの実を守っています。船舶輸送に使用する大型コンテナに冷房装置を設置し、気温が上昇する春先からは冷蔵で保管します。抜き実(丸ヌキ)の加工は、真空アルミ保存した玄そばを袋から取り出し皮むきします。色彩選別機でむけきれなかった玄そばを取り除き、純粋なヌキ実だけに仕上げます。そして再び真空アルミ包装にしてお客様のもとにお届けしています。そば粉の製粉は、その丸ヌキを「蟻巣石の石臼」で毎分14回転の速度でゆっくり挽きます。蟻巣石の石臼には、ごく小さな空洞が蟻の巣のようにあることからそう呼ばれています。熱でたんぱく質が劣化しないことから穀物の製粉には最適な石臼とされています。更に保存状態を高めるため、封入時にチッソガスを入れ封をします。袋を開けるまで、挽きたての状態を紫外線や乾燥から守っています。この独自の保存方法が、すべての製品で収穫直後の新鮮さをそのままお届けできる所以です。